オリジナルを知っている者にとっては、リメイク版なんて邪道だ、絶対に越えることなんてできない、という気持ちも結構強くありますが、なかなかどうして意外に楽しめました。
特に感心したのがメカニックの精巧な描写です。
沖田艦 古代艦 ガミラス艦・・。
オリジナルではどうしても甘くなっていた脇役たちが実に細やかに描きこまれてます。
現スタッフのこだわりが十二分に感じられます。一見の価値、ありです。
主役のヤマトに関してはコスモタイガーの発進方式とか、コスモゼロのカタパルトが可動するとか、現実に作るとしたらこうなるだろうな、というギミックに作りこまれています。
まぁただこの辺はオリジナルをどこまで大切にするかとの境目でもありますから難しいところです。
SF(死語?)でありアニメであるわけですから、現実的でない構造やありえない動きがあってもいいわけです。
もっともヤマトに限ったことではありませんが、最近の映像づくりの傾向として、いかにも現実的にありそうな描写が主流となっているもんな、と思いました。
個人的にどうしても違和感が拭えないと思うのが、人物キャラクターです。
特に古代。
なんだかなよっとしたイケメンになってしまいました。
イケメンはいいんですがもうちょっとやんちゃでワイルドな部分がないと古代らしくないのではないかな?
実写版もそうですが女性キャラを増やす変更はやらざるを得ないだろうと思います。
放射能汚染の影響で女性が極単に少なくなったという設定も考えられますが、子孫を残すための旅立ちになるかもしれない状況から考えるとその方が自然です。